意識が自分を引き上げていく感覚
少し前ですが、NHKで放送されていたアントラーズとベガルタの試合を観ました。
両チーム共にアグレッシブな試合で、特にベガルタは気持ちがこもっていたように感じる見事な試合だったと思います。
そんな試合の解説は山本昌邦さんでした。

20年前はU20代表監督をやっていた山本昌邦さん
昌邦さんの口癖に
「ワールドクラス」
という言葉があって
そのセリフを聞くたびに、20年も前から変わっていないなーと思います。
僕が高校の時に1度、選抜の練習会に講師をしていただいたことがあるんですが、その時も
小野伸二のトラップに「ワールドクラス」
高原直泰のシュートに「ワールドクラス」
山崎光太郎のパスに「ワールドクラス」
と言っていました。
U17組は世界大会を経験した後で、ワールドクラスは身を持って分かっていたのだとは思います。
が、高校のレベルでも付いて行くのに精一杯だった僕が、世界を意識するところまで気持ちを持って行く事は難しく。というか、まったくピンと来ず。「ワールドクラス、ワールドクラスってうるさいなー」と思っていました。
いわゆる意識が低かったわけです。
残念ながら、そういう意識を持てなかった時点で僕が到達できる頂点っていうのは決まってしまっていたんだと思います。
レベルが違うので申し訳ないですが、この意識を高く持つことで自分を高めていったのが本田圭佑くんや長友佑都くんなのではないかと感じています。
言うのは至極簡単なことですが、実際にその意識を持ち続けるということは本当に難しい。
ただ、自分の力を引き上げるのに1番有効な方法だとも思います。
今はワールドクラスのプレーがいくらでも観れる環境も揃っているので、もしかしたら意外と簡単なのかとも思いますが。。。。
僕と同じようなつまらない失敗を若い子にはしてほしくなので、指導者の皆様にはそういうところのケアもしてほしいなーと思う次第です。